WHAT:これはなに?
「OBSERVATION -行動観察-」とは、人の行動を目立たない形で観察したり、実際の現場に行き、そこでの現象や痕跡をこっそり観察すること。
実際の現場から、考えるためのヒントを得る方法。
WHY:なぜやるの?
現場には、考えるためのヒントがたくさん眠っているため。
HOW:どうやるの?
- 旅行者のように好奇心を持って対象と向き合う。
- 自分の先入観は捨てる。
- 事実をメモする。
解説
「OBSERVATION -行動観察-」は、ユーザーの言葉ではなく行動から情報を集める手法です。
インタビューで得られるのは、相手が一度頭の中で解釈して言葉にした情報ですが、人は自分の価値観や判断を無意識に行っていることも多く、どのように行動しているのかを知覚していないことも多々あります。
だからこそ、質問をするだけではなく、実際の行動をチームメンバーが自身の目で見ることが重要です。自分自身の価値観や先入観をいったん脇に置いて、起きていることをそのまま観察し、メモします。
このとき、実際に起きたことと、自分の解釈を分けて書いておくことがポイントです。
たとえば「『戻るボタン』があったら使いますか?」と尋ねても、「あれば使う人もいるんじゃないでしょうか」としか返ってこないことがあります。しかし、実際に試作品を操作してもらうと、「戻るボタン」に気づかず、別の方法で戻る操作をしていることがわかりました。
DSCLでは、未来のビジュアルコミュニケーションの可能性を探るプロジェクトの中で、対象国の都市部に足を運び、人々が観光地や日常の中でどう写真を撮るかを観察しました。
また、UI/UXデザインのプロジェクトでは、普段デジタルデバイスをあまり使わない方に向けてプロトタイプを実際に使ってもらい、その様子を観察することもあります。
行動観察で得られた情報は、チームメンバーと共有し、どのような点に気づいたか、プロダクトにどのように活かせるかを話し合いましょう。
チームメンバーと異なる属性をペルソナにする場合ほど、自分たちの常識に頼りすぎないための有効な手段になります。