ブランド開発伴走支援|共に成長するブランド構築
目次
ロゴやパンフレットを刷新した。でも現場に浸透しない—そんな経験はありませんか。 問題はデザインの質ではなく、 社内の合意がないまま完成してしまう プロセスにあることが多いです。
ブランド開発の伴走支援とは、納品で終わらない関わり方です。ヒアリング・コンセプト設計・デザイン実装・運用の全フェーズを、クライアントと並走して進めます。合意形成から実装・定着まで継続することで、ブランドは組織に根付いていきます。

事例:地域産業振興のためのインキュベーションセンターへのデザイン伴走支援(株式会社さがみはら産業創造センター)
さがみはら産業創造センター(SIC)への支援では、2005年から15年以上にわたり、WEBサイトの制作・更新、入居企業向け情報誌「SICかわらばん」の毎月発行、子どもアントレプレナー体験事業の告知ツール、新棟のネーミング提案やサイン計画まで、領域を横断して地域産業振興を共に推進してきました。クライアントからは「求める成果を超える新たな提案がある」「息の合った仕事ができる」という評価を継続的にいただいています。
なぜ「伴走型」のブランディングが必要か
一括委託でコンセプトを作ったが、部門間で解釈が割れた—こうした事態は珍しくありません。
従来の一括委託型は、制作物の品質が高くても、合意形成のプロセスが抜け落ちがちです。外部が作ったものを「使う側」と「作った側」の間に分断が生まれます。ブランドは施策レベルにとどまり、現場に根付きません。
伴走型はこの分断を構造的に解消します。全社横断の対話と段階的な合意形成を組み込むことで、「自分たちのブランド」という感覚が現場に生まれます。
一括委託 vs 伴走型 比較
| 視点 | 一括委託型 | 伴走型 |
|---|---|---|
| 関与タイミング | 納品で完結 | 診断〜定着まで継続 |
| 合意形成 | 担当者のみ | 全社・部門横断 |
| 成果物 | 制作物中心 | プロセス+制作物 |
| 定着 | 自社で対応 | 改善サイクルを共設計 |

事例:日本のメディア文化を支えるために。放送文化基金ウェブサイトリニューアル(公益財団法人 放送文化基金)
公益財団法人 放送文化基金とは、単発の制作にとどまらず、領域を横断して継続的に伴走しています。まずウェブサイトのリニューアルで、基金賞・助成・フォーラムに散在していたコンテンツを整理し、各担当部署の想いを言語化して「何を・誰に届けるか」というブランドの軸を組織全体で合意しました。その軸を土台に、受賞年鑑パンフレットへの刷新や全国制作者フォーラムのイベント制作へと展開してきました。WEB・印刷・イベントを一貫した視点で設計することで、合意したブランドが個々の制作物にぶれなく宿り、組織の発信力そのものが底上げされています。
共創プロセスの設計(ファシリテーション設計)
「ワークショップをやったが、場が終わると誰も動かない」という声があります。原因の多くは、ワークショップと実装が切り離されていることです。
デスケルの共創プロセスは、キックオフから実装ロードマップまでを一続きで設計します。各フェーズで「誰が・何を・どんな成果物で」を明確にし、議論の成果がそのまま次の工程に引き継がれます。
伴走プロセスと成果物一覧
| フェーズ | 関与者 | 主な成果物 |
|---|---|---|
| キックオフ | 経営・担当者+デスケル | プロジェクト目的シート |
| 診断 | 担当者+デスケル | 課題マップ |
| 共創WS | 全社横断+デスケルFA | ブランドコンセプト案 |
| コンセプト確定 | 経営・ブランド責任者 | コンセプトドキュメント |
| 体験設計 | 設計チーム+デスケル | UI/UX設計書・ガイドライン |
| 実装ロードマップ | 担当者+デスケル | 優先度マップ・担当分担表 |
キックオフでは、プロジェクトが目指すビジョンと、そのために成すべき使命を言葉に落とし込み、全員で共有します。「なぜこのプロジェクトが存在するのか」を可視化することで、方向性のブレを防ぎます。
診断フェーズでは、収集した情報を壁一面に貼り出し、俯瞰して関係性を探ります。部門ごとに抱えていた課題が全体像のどこに位置するかを、全員が同じ視点で確認できます。個別最適の議論から、全社視点の議論へと切り替えるきっかけになります。
そして各フェーズでは、議論の「思考の足跡」を記録に残します。なぜその結論に至ったのかというプロセスを残すことで、後からプロジェクトを振り返ることができ、組織の学びを資産として蓄積できます。

事例:会社の魅力を捉え直して伝えるための採用パンフレットリニューアル(株式会社アド・ソアー)
アド・ソアーの採用パンフレットリニューアルでは、約10名が参加するワークショップから始め、現状の会社案内への率直な意見を引き出すところから共創をスタートしました。対話を通じて「風通しの良さ」「人を大切にする姿勢」という自社らしさを言語化し、キャッチコピーを「技術力で未来へ」から「技術力と人間力で未来へ」へと刷新。経営層と現場の認識をそろえたうえで、その合意をそのまま採用パンフレットの制作へと引き継ぎました。「ワークショップが自分たちの会社をブランディングの観点で理解する良い機会になった」という声が生まれ、その後は社員自身が採用活動の案出しにワークショップの手法を取り入れるなど、場が終わってからも自走が続いています。
共創の進め方をより詳しく知りたい方は、ブランド共創 ワークショップもあわせてご覧ください。
体験(UI/UX)への展開と実装支援
「コンセプトは決まったが、WEBサイトや接客ツールに落とせない」。この溝こそ、伴走支援が最も力を発揮する領域です。
言葉で定義した価値観を体験に翻訳するには、コンセプト・体験設計・実装・運用ガイドラインをひとつながりで作る必要があります。担当者と共に、段階的に整備していきます。
UI/UX設計・デザインシステム・ガバナンス
この過程では、コンセプトの意図を1枚のシートに構造化し、関係者間の認識をそろえます。「何を・誰に・なぜ提供するのか」を明文化しておくことで、デザイン判断の根拠を後から参照できる形に整えられます。

事例:顧客に安心と信頼感を与えるためのコーポレートサイトリニューアル(株式会社フィールドガレージ)
フィールドガレージのコーポレートサイトリニューアルでは、全スタッフ参加のオンラインワークショップでブランドアイデンティティを整理しました。クライアントは「最初のミーティングから、本当に私たちのことを見ていると感じた」と話しています。その成果をサイト設計に反映した結果、顧客から「わかりやすくなった」という声を受けています。「維持しやすいシステム」という評価も得ており、運用定着まで見据えた設計の成果が表れています。
内製/外部の役割分担と運用設計
実装後の運用設計も伴走の工程に含まれます。「誰が何を更新し、何を外部に依頼するか」を明文化しないと、ガイドラインは活用されません。
ここでは、ユーザーの行動・思考・感情をタイムラインで描き出し、どのタッチポイントを誰が担当するかを可視化します。運用設計の議論をチーム全員で共有できる形にすることで、ガイドラインが日々の運用に組み込まれていきます。
成果の評価と定着(KPI・会議体・改善)
プロジェクト終了後も、ブランドは変化する市場に置かれます。「伴走終了=完了」ではなく、その後の運用まで視野に入れた設計が定着を左右します。
定着のための会議体・KPI例
| 会議体 | 頻度 | 目的 |
|---|---|---|
| ブランドレビュー会 | 月次 | KPI確認・課題抽出 |
| コンセプト浸透確認 | 四半期 | 現場フィードバック収集 |
| 改善ワークショップ | 半期 | 優先課題の再設計 |
| KPI区分 | 指標例 |
|---|---|
| 認知・理解 | ブランド認知率・コンセプト一致率 |
| 体験品質 | WEBサイトユーザビリティ評価・問い合わせ質 |
| 内部浸透 | 社員ブランド理解度・ガイドライン活用率 |
さがみはら産業創造センターへの長期伴走では、WEBサイト・情報誌・イベント・施設設計まで、領域を超えた継続的な関与を続けています。定期的な合同ミーティングと役割の明確化によって、「息の合った仕事ができる」という関係性が長期にわたって維持されています。
単発の関与で終わらず、定着フェーズまでを視野に入れることが伴走支援の核心です。クライアントが自走できる体制を共に構築することが、最終的なゴールになります。
まとめ:伴走型ブランド開発で得られること
伴走型ブランド開発の価値は、4つに整理できます。
- 合意形成の構造化 :部門横断の対話と段階的な合意で、全社の方向性を一致させます
- 言語化→体験化の一貫性 :コンセプトをUI/UXや運用ガイドラインまで貫通させます
- 定着のための会議体 :プロジェクト後も改善サイクルが回る枠組みを共に構築します
- 共創による現場浸透 :全社横断の対話を通じて、「自分たちのブランド」という感覚を醸成します
以下に当てはまる場合が、伴走型支援の検討タイミングです。
- ブランド再定義・刷新を検討しているが、社内合意の取り方がわからない
- 過去に外部委託したが、現場に浸透しなかった経験がある
- コンセプトはあるが、WEBや採用・営業への展開の仕方が定まっていない
伴走支援の進め方や詳細が気になる方は、お気軽にご相談ください。