銭湯マナーを楽しく学べる「荒川銭湯スタンプラリー」企画・グラフィック制作支援

銭湯マナーを楽しく学べる「荒川銭湯スタンプラリー」企画・グラフィック制作支援

東京都公衆浴場業生活衛生同業組合 荒川支部

東京都荒川区には歴史ある銭湯が点在しており、毎年これらの銭湯を巡るスタンプラリーイベント『荒川銭湯スタンプラリー』が開催されています。

弊社は2018年から2022年のスタンプラリーイベントにて、デザインコンセプトから具体的なツール制作までを担当しました。毎年異なるコンセプトで、参加者が銭湯めぐりを楽しみながら入浴マナーを学べるような工夫を施しています。

課題背景

『荒川銭湯スタンプラリー』は、荒川区の冬の風物詩として毎年開催されています。今回、弊社に依頼いただくにあたり、担当者の感じている課題意識や、どんなイベントにしたいかを伺いました。そこで整理したご要望は以下の2点です。

1. 若者にも銭湯スタンプラリーに参加してほしい

まず、日常的に銭湯を利用するのは高齢者の方々が多く、荒川銭湯スタンプラリーの参加者も20〜30代の層が少ないことが課題として挙げられました。そこで、各ツールのビジュアルの力で、若者も親しめるようなイベントであることを伝えることが要件として設定されました。

2.スタンプラリーを通して、銭湯での入浴マナーを伝えたい

銭湯は近隣住民の方々が日常的に訪れる公衆浴場です。多くの方の日常に根ざしているからこそ、心地よく過ごすためのマナーを利用者に浸透させることが重要です。各温浴施設にもマナー啓発のポスターなどが掲示されていますが、2019年度からはこのスタンプラリー体験の中でも入浴マナーを改めて訴求することも要件の一つとして設定されました。

プロセス

1.ヒアリング・コンセプト設計

担当者へのヒアリングを基に、毎年のテーマやコンセプトを設計。特に、入浴マナーのポイントを分かりやすく盛り込むことを心掛けました。

2.イラストレーターとのコラボレーション

若者も親しめるようなイベントであることを伝えるために、ポップなテイストのイラストレーターを起用。その年のテーマやコンセプトに合わせて最適なイラストを制作しました。

3.デザイン制作

ポスターなどの告知ツールやスタンプカード、景品のデザインを制作。景品は、もらって終わりのものではなく、コンセプトに合ったものを提案しました。

4.メディア掲載

若者向けの銭湯メディア「東京銭湯 – TOKYO SENTO – 」にスタンプラリーの告知記事を掲載。若者にもスタンプラリーの情報が届くようにしました。

アウトプット

2018年度から4回に渡り、キービジュアル、ポスター、スタンプラリー台紙、景品などのデザイン制作を担当しました。2020年度は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で冬のスタンプラリーは不開催となりました。

平成最後の荒川銭湯スタンプラリー(2018年度)

平成最後をイメージした、レトロとモダンが交錯するデザイン

2018年は、翌年5月から年号が「令和」になるたため、平成最後の年でした。そんな特別な年に、レトロとモダンが交錯するデザインでスタンプラリーのツールを展開しました。

景品はポップなオリジナルタオル

景品は、ビビッドなピンク色のオリジナルタオル。ポップで可愛らしい世界観を表現しました。

イラスト:Shiho So

荒川銭湯シールラリー(2019年度)

集めたシールを貼って銭湯マナーが学べる「銭湯マナー図解」

「みんなで作ろう、気持ち良い銭湯」をテーマに、各銭湯を巡って集めるものを従来のスタンプからをシールに置き換え、台紙に貼ることで銭湯の入浴マナーを学べるよう工夫しました。

台紙ではマナーが守られていない様子がイラストで図解してあり、銭湯で集めたシールを貼ることで、マナーが守られている快適で安全な銭湯の様子にすることができます。

景品は「湯内安全」のお守り風ストラップ

景品は、オリジナルデザインの「お守り風ストラップ」をデザインしました。銭湯マナーの啓発による安全で快適な入浴を願い「湯内安全」の文字をあしらいました。

イラスト:水元さきの

荒川銭湯すごろくスタンプラリー(2021年度)

すごろくで遊びながら銭湯マナーを学べる企画に

スタンプラリーの台紙を、ボードゲームの「すごろく」として再構築。参加者は入浴後もすごろくで遊びながら、銭湯マナーを自然と学ぶことができます。

景品はすごろくのコマとしても使えるキーホルダー

景品は、すごろくのコマとしても使用できるアクリルキーホルダーです。荒川銭湯公式キャラクター「ばんばん」「びばのん」や、浴場組合公式キャラクター「ゆっポくん」など、にぎやかで楽しげなグッズとしてデザインしました。

イラスト:onsa

「きれいさっぱり、洗い流そう。」(2022年度)

銭湯が世の中に伝えられる明るいメッセージを表現

新型コロナウイルスの流行などによって社会が変化していく真っ只中で行われた、2022年度のスタンプラリー。この年は少し趣向を変え、銭湯マナーの啓蒙だけでなく、時勢を取り入れながら世の中に明るいメッセージを発信するというコンセプトを設定しました。

この年のテーマ「きれいさっぱり、洗い流そう。」は、ウイルスの流行、物価の高騰、世界情勢の緊迫化など、ネガティブなニュースが多い中で「いろいろあるけど、銭湯行ってまったりリフレッシュしよう」というメッセージを表現しています。

景品は、さっぱり洗い流したあとに使えるオリジナルタオル

銭湯に訪れる老若男女の方々が明るい気持ちになるようなデザインを採用し、景品にも展開しました。

アートディレクション・デザイン・イラスト:ery
コピーライティング:岡嶋 航希

チーム

  • Client
    東京都公衆浴場業生活衛生同業組合 荒川支部
  • Direction
    日野 祥太郎(DSCL Inc.)
  • Art Direction
    大竹 沙織(DSCL Inc.)
  • Design
    日野 祥太郎(DSCL Inc.)、大竹 沙織(DSCL Inc.)、菅野 朱里(DSCL Inc.)

(チームメンバーの役職などについては、プロジェクト当時のものです。)