寝ずの番 一ヶ月の間に2回、新幹線に乗って大阪に行っていました。 1回目は祖母のお見舞いで。ある日父から電話があり「おばあちゃんがそろそろ危ないらしいから覚悟をしておくように。時間を作れるなら一度顔を見せにいきなさい。」と言われました。昔は、毎年お盆にお墓参りを兼ねて祖母の家を訪ねていましたが、ここ数年は、仕事が忙しかったり、往復にかかる交通費と時間を面倒くさがったりでいっていませんでした。その日に母と連絡を取り、急遽大阪へ行く事にしました。 新幹線の中で、母から「痴呆もだいぶすすんでいるから、数年会っていないあんたのこと覚えてないと思うよ」と言われ、まぁそうだろうなと思いながら病院に着きました。数年ぶりに見る祖母はかなり痩せていて
